まあ子のブログ

中国旅行、ドラマと映画、中華のレトロなデザインも好き。ほぼひとりごとです。細く長く続けていきたい。

【中国語書籍】パン屋再襲撃《再袭面包店》

パン屋再襲撃《再袭面包店》

村上春樹さんの本を北京にいた友達がプレゼントしてくれた。以前この本が好きで中国語で読みたいと言ったのを覚えていてくれた。すごく嬉しい。本のカバーもとっても素敵で、私の好みで何度も見直してしまう。この本の魅力について、私の視点で簡単に説明したいと思う。

設定が魅力的

この本は私の中でもすごくお気に入りの本で何度も読み返している本だ。この場でどこまでお話していいのか分からないのだが、設定が面白いなと思う。本当にありそうな日常をいとも簡単にファンタジーにしてしまう設定が魅力的だ。ありそうでなさそうなその設定に、現実と虚構の境目が良く分からなくなる。私たちが現実だと思っていることも実は不思議なことがいっぱいあるので、寧ろそんな絶妙な設定に変に現実味があるのだ。

読むたびにある発見

使い古された感想かもしれないが、読むたびに違う印象や感想を抱くのがこの書籍の魅力だと思っている。どの書籍を読んだとしても同じように自分がその時おかれた時の状況や感情によって受け取り方は違うのだと思うのだが、私にとって何度でも読みたくなる本はそれほど多くない。何度でも読みたくなるし、いつも言葉が刺さってくるという点ではこの本はすごく言葉が響いてくるなと思う。

言葉の言い回しが魅力的

一番最初に出てくる言葉なのだが、私が好きな言葉は以下だ。人は選択をしているようで実は何も選択していないのではないかという言葉。我々が生きている中でも、正しいと思えた選択が思っていたような結果を得られないことはあるし、正しくないと思った選択が良い結果を生むことだってあると思う。

私にとってこの言葉は気負わずに選択していくことを楽しめばいいと言ってるような気がして心が軽くなる言葉だ。何となく人生を過ごす中で分かっているようなことを言葉を通して表現されるのは痛快である。

「就是说,世上既有带来正确结果的不正确选择,也有造成不正确结果的正确选择。为了避免出现这类非条理性- 我想可以这样说-我们有必要采取实际上什么也未选择的立场,我便是大体抱着如此态度来生活的。」

最後に

自分の好きな本を好きな中国語を通して勉強できて幸せだなと思う。送ってくれた友達にもこの場を借りて感謝をしたい。素敵な本をありがとう。何度でも読み返したいなと思う。

次は中国の作家さんの本を読みたい。